多摩川の源流域に位置する渓谷です。おいらん淵下流から北へと延びる一ノ瀬川は、埼玉県との県境に位置する笠取山や唐松尾山から流れ落ち、一ノ瀬高原を縫うように流れる清流で、長い時間をかけて深く険しい渓谷を刻んできました。山深くにあり、訪れる人も少なかったことから、今も手つかずの大自然が残っており、木々の息吹を感じながら、変化に富んだ淵や滝を楽しむことができます。
一ノ瀬渓谷のある一ノ瀬高橋は、かつて黒川金山で働いていた人々が住み着いたと伝えられる地区で、現在は、白樺やブナなどの自然林に囲まれた民宿村として人気があります。