甲府盆地を水害から守るため、大正4年から6年にかけて建設された堰堤幅38.5m、岩盤上河道幅45.5m、堤高19.4mの巨大堰堤。蛇行する河川を石積み堰堤で遮断し、祇園淵と呼ばれる蛇行点に突出する岩盤の後部を掘削して新たな河道を創出するという、自然を巧みに利用した特異な構造となっていて、コンクリートをはじめ、当時の最新技術が多く使用されている、近代砂防遺産です。建設当時の様相が良い状態で保存されていることから、平成9年5月に、登録文化財となりました。
人工物でありながらあたかも自然な滝のような景観を作り出していて、周囲の自然景観とマッチした、四季折々の麗しい風景を楽しむことができます。