市街地に存在する標高556mの山。「四方から見える山」の意で「しほうのやま」と呼ばれたことからその名がついたと言われ、「塩山」という地名の由来にもなっています。
この山には、『その昔、デーラボッチという大力坊が、芋殻(おがら)の棒で二つの山を担いできた。棒が折れて落ちた山の一つが、塩ノ山になった』という伝説があります。また、「古今和歌集」の賀部に、「志ほの山 差出の磯に住む千鳥 君が御代をば 八千代とぞなく」と詠まれ、宮廷歌人の憧れの地だったとも伝えられます。
登山口は、向嶽寺と塩山温泉郷にあり、遊歩道が整備されていて、気軽に散策が楽しめます。山頂では甲州市街地を見渡す大パノラマが広がります。