標高1716m。整備された登山道は広くなだらかで、シャクナゲやヤナギランなど可憐な花々を愛でながら、軽快に歩けます。山頂には一瀬高橋の鶏冠神社奥宮の小祠が鎮座し、3分ほど歩いた展望台からは、奥秩父主脈、南アルプス、富士山、大菩薩嶺などが楽しめます。
東面の黒川谷源流付近は、黒川千軒とうたわれた甲州金の主産地であり、その金山(鉱山)跡があります。金山で産出された金は武田信玄の軍資金ともされました。柳沢峠の近くの「おいらん淵」には、武田氏滅亡の折、金山の秘密を守るために、渓谷の上に蔦や藤蔓を張り巡らして演台を作り、遊女を舞わせている最中に藤蔓を切って渓谷に落として、金山で働いていた遊女を皆殺しにしたという悲しい伝説が残されています。