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一葉の里コース【歴史】

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公開日:2022年12月7日更新
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慈雲寺しだれ桜

ファミリーたけくらべ』や『ゆく雲』で知られる明治の女流作家 樋口一葉の両親が生まれ育った甲州市塩山エリアをめぐるコースです。
イトザクラで知られる慈雲寺で一葉の文学碑を見学した後は、日向薬師や滝本院からの四季折々の眺望を満喫。甲府盆地や南アルプスを望む大パノラマに思わず息を飲みます!

約8.7キロメートル/所要時間 約2時間25分

一葉の里コース

このコースの見どころを紹介!

甘草屋敷(かんぞうやしき)

甘草屋敷(かんぞうやしき)の画像高野家は、江戸時代に薬用植物である甘草の栽培をして幕府に納めていた家で、古くから「甘草屋敷」と呼ばれてきました。
現在、付属屋(巽蔵・馬屋・東門等)等が重要文化財に指定され、幕末の屋敷構えをそのまま修景した「薬草の花咲く歴史の公園」として一般公開されています。
敷地内には薬草や草花が咲き乱れ、毎年春には「甲州市えんざん桃源郷『ひな飾りと桃の花まつり』」のメイン会場となり、江戸・明治・大正・昭和時代のひな人形が塩山オリジナルのつるし飾りとともに展示され、訪れる人々の目を楽しませます。

一葉の文学碑

24年という短い生涯の間、この地に一度も訪れたことがない一葉ですが、作品には、しばしば塩山エリアの地名や風情が描かれ、代表作品の1つ『ゆく雲』では、主人公の故郷として父母の出身地である中萩原の地が登場します。その思いを尊び、慈雲寺の境内入口には、一葉の文学碑が建っています。幸田露伴が碑文を書き、坪内逍遥、与謝野鉄幹・晶子夫妻、森鴎外など、近代文学を支えた著名な文学者が名を連ねています。

慈雲寺

慈雲寺の画像暦応年間(1338〜1341)に、夢窓国師によって開かれたと伝えられている禅寺。この寺の私塾に通う一葉の父 樋口則義(のりよし)と母 多喜(たき))が出会い、安政4年(1857)に2人で江戸に出た15年後、一葉が誕生しました。境内のイトザクラ(シダレザクラ)は、その樹形の美しさで県内屈指とされる名木。樹齢300年で、県の天然記念物に指定されています。根回り5.9メートル、樹高14.4メートルの大樹で、四方に優雅に垂れた枝に淡紅色の美しい花が咲く様は幻想的!

向久保日向薬師

向久保日向薬師は高台に位置し、4月上旬から見ごろを迎える桃の花の季節になると、塩山桃源郷の眺めが素晴らしいことで知られています。勝沼エリアの大善寺は「日陰の薬師」、こちらは「日向の薬師」と呼ばれ、その昔、病み悩む人々が祈祷のために列をなしたと伝えられています。

滝本院

滝本院の画像武田信玄公の祖父 武田信春公が、千野地区に館をかまえていた頃、館の辰巳(東南)にあたるこの院に祀られていた不動明王を厚く敬い、祈願所としました。信玄公の時代には黒川金山の街道筋とされ、信玄公が休憩し腰かけたと言われる大岩が残っています。鐘つき堂からは甲府盆地と南アルプスと市内を見渡せ、絶景ポイントとなっています。境内東側に群生する彼岸花は、9月の中旬〜下旬に見ごろを迎えます。