ページの先頭 ここを読み飛ばして本文へ
現在地 トップページ > ぐるりさんぽ 歴史散策編

ぐるりさんぽ 歴史散策編

印刷ページ表示
公開日:2023年1月5日更新
<外部リンク>

ぐるりさんぽ歴史散策編メイン画像

ぐるりさんぽ歴史散策編

甲州市は、武田信玄公の菩提寺である「恵林寺」をはじめ、武田家とゆかりのある神社仏閣が数多く残る「武田家の聖地」です。風情ある街並みを歩きながら甲州市の歴史物語をひもといてみませんか?

花の寺 放光寺

放光寺は武田信玄公の時代には武田家の祈願所となっていました。境内には梅、椿、桜、花桃、山吹、ぼたん、れんぎょう、紫陽花、むくげ、萩、金木犀などの花々が四季折々に咲き誇り「花の寺」とも呼ばれています。 800年を超える歴史がある放光寺には多くの文化財があり、木造大日如来坐像、木造不動明王立像、木造天弓愛染明王坐像、そして仁王門の木造金剛力士像は国の重要文化財に指定されています。愛染明王は、縁結びや恋愛成就のご利益で知られる仏様ですが、仕事や学校などあらゆるご縁が結ばれるご利益をお授けくださるそうです。季節の花を愛でながら良い縁を結ぶために、歴史風情漂う放光寺を訪ねてみませんか。

放光寺

信玄公の菩提寺 恵林寺

恵林寺は1330年に夢窓国師によって開かれました。武田信玄公は生前、自ら寺領を寄進して恵林寺を菩提寺と定めたといいます。信玄公の死は遺言通り3年間秘密にされ、その後嫡男の勝頼により快川国師のもと葬儀が行われました。明王殿裏手に位置する墓所は今も聖域として祀られています。恵林寺には国の重要文化財である「四脚門」「太刀銘来国長」「短刀銘備州長船倫光」をはじめ多くの文化財があり、風林火山の旗として知られる「孫子の旗」など武田家に関する文化財も残されています。夢窓国師が築庭した「庭園」は国の名勝に指定されていて、築庭から700年の時を経た今も、その姿からは気品と情緒が感じられ、春夏秋冬どの季節も美しい情景が広がります。

恵林寺

古き良き風情 甘草屋敷(旧高野家住宅)

高野家は八代将軍吉宗の時代に薬用植物の甘草を栽培して幕府に納めていたことから、「甘草屋敷」と呼ばれるようになりました。甲州地方の民家の代表作ともいえる旧高野家住宅は国の重要文化財に指定されています。優雅な佇まいが印象的な江戸時代後期の民家と屋敷構えをそのまま活用した歴史公園は人々の憩いの場にもなっています。甘草屋敷では毎年ひな祭りの時期になると江戸時代の享保雛や古今雛など貴重なひな飾りが展示され、屋敷内は優しさと美しさで満たされます。生まれてきた子の無病息災・良縁を祈願したことが由来とされる手作りの「つるし雛」の愛らしさにもほっこり。甘草屋敷で時間が経つのも忘れるような穏やかなひと時を過ごしてみませんか。

甘草屋敷

広がる縄文世界 釈迦堂遺跡博物館

釈迦堂遺跡は中央自動車道の工事前に行われた発掘調査で見つかりました。縄文時代の住居の遺構や土偶などの出土品が多数発見されたことから当時の集落(ムラ)の様子も分かる結果につながりました。釈迦堂遺跡では縄文人が作り出した30トンもの土器や土偶が出土していて、このうち5599点が国の重要文化財に指定されています。土偶だけでも1116点発見されました。同一遺跡からの出土数としては国内有数の多さです。釈迦堂遺跡の出土品は日本遺産『星降る中部高地の縄文世界』の構成文化財にもなっています。釈迦堂遺跡博物館では、これらの貴重な出土品を保存・展示していて、縄文時代にタイムトリップしたような気分が味わえます。

釈迦堂遺跡博物館